支援級でよかったこと・大変だったこと【三兄弟・3タイプ比較】
支援級を選ぶときって、親が抱える迷いの内容はとても幅広いですよね。
「うちの子には本当に合っているのかな?」
「普通級のほうが成長しやすい?」
「支援級にしたら不利にならないかな…」
我が子たち三兄弟は、それぞれに全く違う発達特性があり、
ADHD・自閉症/発達グレー/軽度知的、これらのタイプを経験中です。
だからこそ分かったのは、
「支援級のよさも大変さも、子どものタイプでまったく違う」という事実を体験できたこと。
この記事では、支援級が向いている3タイプの子どもを比較し、
実際に入れてよかった点・大変だった点を、わが家の経験も交えてまとめます。

迷っている方の判断材料になるといいな!
支援級が向いている子・迷いやすい子の“3タイプ”とは?
タイプ①:発達グレー(境界域・ASD/ADHD傾向)
発達グレーの子は、
- 認知や理解力は平均ライン
- でも「集団のペース」「友達との距離感」でつまずきやすい
- 通常級でもギリギリいけそうだからこそ、もっとも迷いやすい
わが家では 長男 がこのタイプです。指示理解はできるけれど、気持ちの切り替えや集団行動でスタミナ切れしやすく、「通常級のペースだとしんどいかも…」と感じていました。
タイプ②:情緒(不安・こだわり・感覚過敏が強い)
情緒タイプは“環境次第で能力が全く変わる”タイプです。
- 大人数のざわざわが苦手
- 失敗体験が重なると自己否定が強くなる
- パニックやフリーズが起きやすい
長男と三男がまさにこのタイプに該当し、長男は普通級も時々行っていましたが、やはりいまだに支援級の安心感は圧倒的だったと言っています。
タイプ③:知的発達の遅れがある子(境界域〜軽度知的)
- 学習のスピードがゆっくり
- 一斉授業では置いていかれやすい
- 個別性のあるスモールステップが必要
このタイプは支援級との相性がとても良いです。我が家では、次男が入学すぐの時期は特に、
支援級のペースが本当に合っていると感じました。
【3タイプ比較】支援級に入れて“よかったこと”
① 発達グレータイプにとっての“よかったこと”
- 少人数で“成功体験”が積みやすい
- 困りごとがスルーされにくい
- 先生の目が行き届きやすい
- 通常級のペースに消耗していた子が安定しやすい
次男はまさにコレ!でした。
支援級に入ったことで “分かる → できる → 楽しい” の循環が生まれ、
行き渋りや朝の不安がみるみる減っていきました。
「できないこと」より「できるようになったこと」の方が目立つようになるのが、支援級の大きなメリットです。

当たり前のようだけど、コレ大事だよね
② 情緒タイプにとっての“よかったこと”
- 刺激が少なく、フリーズやパニックが起こりにくい
- “怒られ体験”が激減する
- 気持ちの揺れに先生が丁寧に寄り添ってくれる
- 安心の「居場所」ができることで家庭生活まで安定
次男は、交流を大きく減らして支援級で過ごすようになってから、帰宅後の疲れがまったく違いました。
表情が柔らかくなり、宿題への抵抗も減り、「自分はできる」という感覚が育っていきました。
③ 知的遅れタイプにとっての“よかったこと”
- 本人の理解度に合ったスピードで学べる
- 宿題の量や内容が調整される
- “ついていけないストレス”がほぼなくなる
- 学びの基礎が丁寧に積み重なる
次男の入学当初や長男の幼いころは、支援級のゆっくり丁寧なスモールステップが、学びの土台を作るのに本当に合っていました。
【3タイプ比較】支援級で“大変だったこと/注意点”
① 発達グレータイプで大変だったこと
- 「物足りなさ」を感じることがある
- 周囲から“普通級でもいいのでは?”と言われ負担になる
- 本人が通常級の刺激を求める日もある
- 説明責任が重く感じることも
長男は、まさにこの「物足りなさ」が出てくる時期があり、
「今日は交流に行きたい」という日もあれば「支援級がいい」という日もあり、揺れが続きました。

周りから「普通級でいいんじゃない?」と言われるたびにしんどかった…。
② 情緒タイプで大変だったこと
- 気持ちの揺れが大きい日は予定通りにいかない
- 行事の参加が難しいときもある
- 学習がゆっくり進む
- 先生との相性が影響しやすい
柊は不安が強い日は交流をお休みするなど、「その日の調整」が必要でした。
行事のたびに「今日は行けるかな?」と判断が必要で、親の決断疲れがあったのも正直なところです。
③ 知的遅れタイプで大変だったこと
- 学習到達度が学年とズレやすい
- 中学進学で再び悩む
- 生活スキルの家庭サポートが必要
- 社会的理解が得にくい時期もある
長男や次男の入学当初は、持ち物・身支度・時間の見通しなど、家庭でのサポートが多く必要でした。
支援級を選ぶときに“知っておくとラクになる”3つの考え方
① 支援級=固定ルートではない(いつでも変更できる)
- 支援級→通常級
- 通常級→支援級
- 通級併用
- 交流学級の調整
実際、柊は支援級をベースにしつつ、交流を増やした時期もあります。
その年度・その担任・その子に合う形に調整できる ので、最初の選択を重く考えすぎなくて大丈夫です。
② 子どもの“安心感”が何よりの土台になる
支援級の最大の価値は「安心できる環境」が作りやすいこと。
安心が安定すると、学びも行動もスッと伸びやすくなります。
柊はまさに“安心が先”で、支援級にしてから家庭内の癇癪も減り、落ち着いた日が増えました。
③ 親の価値観(家庭の優先順位)で選んでいい
「うちの子にとって大事にしたいことは何か?」
この優先順位によって、選ぶ学級は全く変わります。
- 安心を優先する
- 社会性を優先する
- 学力を優先する
- 兄弟関係の調整を優先する
どれも間違いではありません。
私は三兄弟の進路が全員違ったけれど、
その時の私が選んだ道は、その時点での“最善”だった と今なら言えます。
|まとめ|支援級の良さも大変さも“その子のタイプで違う”
支援級が合うかどうかは、
学力 よりも 気持ちの安定・環境の合い方・その子のペース の影響が大きいです。
- 発達グレー → 成功体験が積みやすいが物足りなさも出やすい
- 情緒タイプ → 安心感が爆発的に増えるが、気持ちの揺れが大変
- 知的遅れタイプ → スモールステップが合うが、家庭サポートが多い
迷ったとき、どうか一人で抱え込まないでください。
迷いながら、揺れながら選んだ道こそ、あなたと子どもにとっての“最善”につながります。
支援級は、その子の「生きやすさ」を育てるための一つの環境です。
選んだ道がその子の未来を支えるヒントになりますように。


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