就学相談がうまくいかないときの対処法
就学相談は、「子どもの今の力」をできるだけ正しく学校側に伝えて、
最適な就学先を一緒に考えるための大切なステップです。
…とはいえ、実際には
「家庭で困っている姿が、集団や相談の場では全く出ない」 ということもよくあります。
わが家でも、次男の就学相談でまったく同じ壁にぶつかりました。ここでは、就学相談がうまくいかないときに実際に役に立った方法を、経験を交えながらまとめてみます。

期限があるから焦っちゃうよね
なぜ伝わらないのか
“普通に見える”問題
次男は家庭ではパニックやフリーズすることも多く、説明を理解するのに時間がかかるタイプです。ところが、集団や就学相談の場では、
「静かに座って、受け答えもそこそこできてしまう」 んですよね。
相談員の方にも、「この様子なら普通級でも大丈夫そうですね」
と言われ、胸が苦しくなった瞬間を忘れられません。
家庭では、
・同じ質問を何十回も繰り返す
・急な予定変更でパニック
・兄弟(特に三男)との衝突が多い
など困りごとが山ほどあるのに、相談の場では“普通の子”に見えてしまう。
静かにしている=困りごとがない と誤解されやすいのが、まず就学相談最大の落とし穴です。
場面緘黙的な状況
また次男には、相談の場で“固まってしまう”特徴もありました。
質問に答えられないわけではなく、ただ「あれこれ聞かれること自体が負担で、できるだけ静かにやり過ごす」という反応です。
いわゆる“場面緘黙”とまでは言えないものの、学校や相談の場では「緘黙的」になりがちで、
家庭との差に驚かれます。
長男も、幼少期は同じことがよくありました。家とはまったく違う姿を見て、家族以外のひとが実態をつかみにくいのは当然です。
だからこそ、
相談の場だけで判断されると、家庭の困りごとが丸ごと抜け落ちてしまう
という問題が生まれます。

家での様子を見にきてほしいくらいだよね
伝え方の工夫
事例を書き出す
わが家でいちばん効果があったのが、具体的な困りごとリストを事例で書き出すこと でした。
「説明が伝わらない」と伝えるよりも、
- 朝の支度で、靴下を履くのに20分かかる
- 予定の変更があると、大泣きしてその場にしゃがみ込んでしまう
- 三男に少し触れられただけで、過剰反応して大きく反撃してしまう
このように、実際のシーンが分かると相談員の受け止め方が変わります。
次男のときは、前日の夜に起きた兄弟間トラブルやパニックを細かくメモしていき、そのまま伝えました。
これが大きな助けになり、学校側が「家庭ではかなり負荷がある」と理解してくれました。
動画やメモの活用
可能であれば、家庭での様子を短く動画に撮って見せるのも有効です。
私自身、次男が同じ説明を何度聞いてもわからず混乱している様子や、
三男との関わりで困っている場面を相談員に見せたことで、「場面によってこれほど違うのですね」と理解が深まりました。
もちろん撮影が難しい場合は、
・時間帯
・状況
・親がどんな言葉をかけたか
などをメモに残すだけでも十分だと思います。まずは『見えないけど起こっている事実』をしっかりと伝えることです。
第三者の視点を入れる
園や療育、専門家の意見
家庭と相談の場のギャップが大きいときほど、第三者の意見が強力な助けになります。
例えば、
・園や療育の先生
・放課後デイのスタッフ
・自治体の相談員 など
次男の就学相談では、園の先生方が日頃の様子を具体的なエピソードとともに都度丁寧に教えてくれていたことで、学校側の理解が一気に深まりました。
「普段の姿を知る大人の声」ほど説得力のあるものはありません。
医師の補足
また、医師の意見書(簡易でOK)も非常に役立ちました。
次男のかかりつけ医は、
・理解力の遅れ
・パニックの頻度
・刺激の多い環境が苦手で、環境調整が大切
などをシンプルにまとめて書いてくれ、それを就学相談で提示したところ、学校側が受け止め方を大きく変えてくれました。
医師の一言は重みがあります。
必要であれば、短い文書でもお願いして用意しておけると良いです。
まとめ:伝わらないのは「あなたのせい」ではない
就学相談がうまくいかないとき、
「私の伝え方が悪かったのかな…」
と自分を責めがちですが、全くそんなことはありません。
相談の場と家庭の姿が違うのは当たり前。
そのギャップを埋めるための“工夫”が必要なだけです。
・事例の書き出し
・動画やメモの共有
・第三者の視点の補強
これらを使うことで、次男の場合は
「普通級でも大丈夫そう」から
「安心して過ごせる環境が優先」という方向に舵が切れました。
わが家のように、
あなたのお子さんにとって最適な環境が見つかりますように。


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